この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
夫に浮気を繰り返されて愛想が尽きたという女性の法律相談を受けました。女性は、夫と浮気相手のメールやSNSのやり取りのコピーを大量に持っていて十分な証拠がありました。
解決への流れ
できるだけ高額な慰謝料と財産分与を取りたいという女性の希望に沿って、夫に対しては、離婚調停を申し立てるとともに、慰謝料請求権を被保全権利としてその銀行預金を仮差押えしました。また、名前や住所が特定できた相手女性4人に対しても、慰謝料を請求する通知書を送りました。夫は、当初は、浮気はほんの少ししかしていないと主張していましたが、500万円の銀行預金の仮差押えがなされ、浮気相手に次々裁判を起こした後は、すっかり観念した様子で、当方に譲歩に譲歩を重ねてきました。最終的に女性から回収した慰謝料と財産分与も含めて1000万円を超える金銭を獲得し、夫と離婚が成立しました。婚姻期間が10年余にしては大きな成果でした。
夫の不貞相手は、勤務先の同僚1人のほかは、全員が出会い系で知り合った女性でした。それだけに、出会い系にアクセスした際の夫のメールやSNSのやり取りをガッチリ押さえていた点が大きく物を言い、不貞相手の身元もすぐに特定することができました。潤沢な証拠があると、離婚に伴う金銭給付を受ける場合に有利になるという典型的な事例でした。