この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
相談者は息子さんでしたが、父親が多額の借金を抱えて亡くなってしまったとのことでした。そのままだと、母親・相談者・弟が多額の借金を相続する状況でした。
解決への流れ
特に父親が資産を有していたわけでもなかったので全員相続を放棄するという方法も考えられましたが、相談者によると、交流のない親族には迷惑を掛けたくないとのことでした。そこで、母親と弟には相続を放棄してもらい、これといった資産を有していない相談者一人に借金を全て相続させ破産を申し立てることにしました。その結果、母親も弟も相談者も多額の借金を支払う必要がなくなりました。
このケースでは相談者・母親・弟が相続放棄してしまうと、他の親族に借金を相続してしまう可能性がありました。ある程度交流があれば関係親族全員に相続放棄を勧めてしまえば済む話でしたが、相続放棄の手間も掛けさせたくないというので破産しても支障のない一人に全部相続させて破産申立を行いました。