この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
小指の骨折によりPIP関節の可動域に大きな制限があったため、13級6号の事前認定を受けたところ、保険会社から約150万円の提案を受けました。保険会社からの提案は妥当なのかということでご相談いただきました。
解決への流れ
保険会社からの提案を見直し、損害を計算しなおして交渉を始めました。しかし、保険会社は、50万円~100万円ぐらいは交渉で増額を認めたものの、それ以上は認めないという強硬な態度でした。保険会社は、小指の用廃というだけでは、労働能力喪失期間は長くても7年に過ぎないと主張したので、この点が大きな争点となりました。交渉での解決は難航したため、すぐさま紛争処理センターに持ち込みました。そこで相手方に弁護士がついたため(そして相手方の弁護士の都合がつかないから期日を延期してほしいとの要請があり)何度か期日が空転しましたが、最終的にはこちらの主張の大部分が認められ、あっせん案として提示された約420万円で解決をしました。
この事故も、じっくり時間をかけることができるなら、裁判をすることでもっと増額できる可能性がありました。しかし、依頼者のご希望により、裁判をしないで早期の解決を目指すことになりましたが、それでも保険会社の提案から約3倍の金額で増額解決することができました。