この事例の依頼主
70代 男性
相談前の状況
依頼者は70歳代の男性で相続人の1人だった。依頼者以外に20名以上の相続人がいて,それらの相続人は多数の地域に分散していた案件。相続人のそれぞれの思惑,利害,感情が異なっていた。血縁の遠い親族はほとんど関心を示さない反面,血縁の近い相続人は,被相続人との過去の様々な経緯や,被相続人相互の不信感等々が複雑に絡あっていた。
解決への流れ
相続人の1人ひとりと話し合い,あるいは手紙で説明を行い,多くの方にはご承諾をいただいた。しかしその反面どうしても納得をされない方については,遠方まで度々出向いて丁寧な説明を繰りかえし一部の方には理解が得られた。しかし最終的には,理解が得られなかった相続人数名の方を相手として遺産分割調停を申請しました。その結果,相手方に対する,調停委員あるいは担当の裁判官の説得で解決が出来ました。
依頼者以外に相続人が多数おられ,かつ多くの地域の分散していたため,まず相続人を探し出す努力を行った。その後1人ひとりの相続人と話し合いを行い,相続人の方々の理解を得るのに多くの労力と時間がかかった。依頼者からは,複雑で困難な事件を粘り強く,時間を掛けて適切に処理していただきとても感謝します,とのお話しをいただきました。