犯罪・刑事事件の解決事例
#労働条件・人事異動

問題のある新入社員に退職してもらった事例

Lawyer Image
西山 良紀 弁護士が解決
所属事務所リライト神戸法律事務所
所在地兵庫県 神戸市中央区

この事例の依頼主

40代 男性

相談前の状況

相談者は塾を経営しており、インターネットやパンフレットなどを配布して生徒を集めていました。相談者は業務拡大のため、3カ月の使用期間を設けて新入社員を雇い入れました。その新入社員の名前・役職を塾のHPにも記載する予定でした。しかし、採用後、相談者が新入社員の名前をインターネットで検索したところ、その新入社員が過去にツイッターやブログ、掲示板などで、政治的な問題や宗教問題について、過激な書き込みをしていることが発覚しました。相談者は、それらの書き込みが原因で、塾にクレームが来るのではないか、クレームが来ると自社では対応できないのではないか強い恐怖を覚えました。そこで相談者は、試用期限満了をもって、その新入社員に辞めて欲しいと伝えました。その新入社員は地元の労働組合に加入し、その労働組合から不当解雇であるとして団体交渉を申し込まれました。

解決への流れ

相談者より依頼を受け、私が団体交渉の交渉役を務めることになりました(相談者も同席)。そして、インターネット上の書き込みの写し等の資料に基づき、なぜ、本採用を拒否するのかを記載した書面を作成し、団体交渉を行いました。労働組合との主張は平行線をたどり主張が出尽くした段階で、和解協議を行いました。その結果、基本給3か月分の解決金を支払うことで、問題ある新入社員に退職してもらうことができました。当初より、想定していた範囲内での解決金であったため、相談者も満足のいく結果となりました

Lawyer Image
西山 良紀 弁護士からのコメント

新入社員の採用はとても難しい問題だと思います。特に、SNSでの軽はずみな投稿がとんでもない問題に発展し、会社の業務に重大な支障を及ぼす可能性もあると思います。採用するかどうか判断する前に、一度、SNSを利用しているか、どのような書き込みをしているのかインターネットで検索しておいたほうが良いかもしれないですね。