この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
被相続人が亡くなられた後、自宅宛に消費者金融より請求書が届き、家族は初めて被相続人が借金を負っていたことを知りました。借金額の総額もわからず、どのように相続放棄の手続きを行えばよいかとお困りだったところ、当事務所へご相談をいただきました。ご相談を頂いた時点では、既に被相続人の死亡より1か月以上が経過。熟慮期間の3ヶ月を徒過しない間に債務の調査・相続放棄手続を完了したいとのご希望を伺い、受任することになりました。
解決への流れ
はじめに、債務の総額・債権者の数を確認するべく、請求書等の内容を確認しました。またJICCやCIC等の信用情報機関へ問い合わせを行い、被相続人の信用情報についても確認。調査の結果、被相続人には200万円を超える債務があったと判明し、相続放棄手続を行うこととなりました。熟慮期間の満了が迫る中、早急に必要な資料を集め、相続放棄申述書を作成、相続放棄を行いました。
本件は、ご相談の時点で熟慮期間が1か月を経過していたことや、借金の総額も不明であったことから、早急な対応と手続きが求められる事案でした。調査の中では、信用情報の照会・戸籍等の取り寄せの手続等を、弁護士が代理で行うことも可能でしたが、通常より時間を要することが懸念された為、ご依頼者様にご準備頂くよう協力を求めました。その結果、熟慮期間の伸長の手続をすることなく、受任から2週間で相続放棄手続を完了いたしました。